今週のお題「ほろ苦い思い出」
あたしの実家は色んなお客様が来られる。
あたしは小さな頃から、親戚が来られると、玄関まで走っていって叔父さん達の胸に飛び込んでいた。
親戚は多く、どの叔父さんにも同じように胸に飛び込んでいた。
「ゆんちゃん、元気がいいね~」と言って抱きしめてもらっていた。
これがいつもの光景だった。
でも…
小学4年くらいの時、ある叔父さんにだけ、胸に飛び込めなくなった。
その叔父さんが来られたら、嬉しいのに、ドキドキして、恥ずかしくて。
「あれ?ゆんちゃんに嫌われたのかなぁ?」と叔父さんは言ってたけど、
そうじゃない。
その後、他の叔父さんにも飛びつくことをしなくなった。
大好きなのに、自分の心を見透かされるのが怖かった。